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P.N.こめ

中学2年生から約2年間、不登校でした。

親の仕事の都合で中学2年の時に、転校生として新しい学校に通い始めました。
ランク付けをしてはいじめまがいの事をする、友達とは呼べないクラスメイト達とは仲良くなれず、
全然違う言葉や文化に馴染めず、先生や生徒に茶化されることも多々ありました。
そして、そんな学校を嫌いという私をなだめては誤魔化して、
挙句の果てに私の身体の為に転校させたという母。
元々ひどい喘息を持っていた私は、よく発作を起こしては学校を休んでいました。
空気の綺麗な田舎に引っ越すのならまだ分かる。
でも、引っ越した先は大都会。空気なんて前住んでいたところの方がまだ綺麗。
明らかすぎる母の勝手な言い訳に、涙が出るくらい腹が立ちました。

こんな学校への転校が私のせい?
ふざけるな!自分が決めて家族も巻き込んだくせに!
勝手にランク付けされて、一生懸命選んだ言葉はバカにされて、
そんな毎日を決めたのは私?
そんな勝手な話があるかよ!そう大声で言ってやりたかったけど
いい子ちゃんぶっていた私は母に嫌われたくなくて、何も言えなかった。

私は一体何のために学校に通うんだろう。
将来のため?それとも親の満足のため?

そんな不満が溜まりにたまった転校3か月目。
もう私は制服を着れなくなっていました。
制服を着ようとしたり、カバンを持とうとすると
学校に行くのが怖くてたまらなくなっていました。

学校に行きたくないと言って、引きこもる私を家族は受け入れてくれませんでした。
母は毎日泣いて、祖母には罵られ、首を絞められることもありました。
母には憎い気持ちも抱いていたけど、泣く姿を見るのは本当に辛かった。
行けるなら本当は行きたかった。
家にいる間は家族に申し訳なくて、そして将来が不安でいっぱいでした。
もう不登校だから進学も就職も出来ないだろう。
そもそも学校に行けない自分を受け入れてくれるところなんてない…。
普通に学校に通えたらよかったのに…
こんな自分は生きているだけで迷惑だ、何を言われても何をされても当然だと。
毎日どうやったら迷惑をかけずに死ねるのか?考えていました。
そう思ってもどうしても学校には行けませんでした。

引きこもってしばらく経った頃、母も気持ちの整理がついたのか
ある日、諦めたように行かなくていいよ、と言ってくれました。

そう言ってもらえて安心しつつも
ああ…見捨てられたなとも感じました。
開き直り半分、そして見捨てないでほしいというすがる気持ちが半分で
将来のことを考え始め、ネットで進学先を探し始めました。

そして見つけたのは、不登校児を積極的に受け入れている全日制の高校。
通信制も考えていましたが、とりあえず体験入学だけでも…と参加してみたら、
生徒も先生もその高校の温かい校風に、とても安心して帰って部屋に戻ってから
久しぶりに安心して涙がでました。
こんな自分でも制服を着て学校に通えるかもしれない。
そう思えたことがとても嬉しかった。
一緒に付き添ってくれた母に、この高校に通いたいと伝えると
とても喜んでくれました。

次の年からその高校に通い始めました。
同じような経験をした生徒たち、そしてそれを温かく受け入れてくれる先生たち。
とても居心地が良くて、最初こそ不安でいっぱいだったけれど
私はまた学校に通えるようになっていました。

高校生活は辛いことも多かったけれど、
それでも色んな人と接して、たくさんの経験をさせてもらって、
不登校も必要な時間だった。だから、今の私が出来たんだと。
不登校だった自分を少しずつ受け入れることが出来ました。

母ともたくさんの話をしました。
嬉しかったこと、悲しかったこと…。
学校に行きたくなかった理由、将来への不安。
いつか見捨てられると今でも思っていること。
泣きながら、たくさんたくさん話しました。
そうやって話をしてやっと、家族や自分自身に向き合うことが出来ました。

そして不登校生活から10年経って、24歳になった今。
親のコネではあるもののフリーで仕事をしながら、全力で趣味を楽しむ。
本当に不登校だったの?と聞かれるくらい、喜怒哀楽がはっきりした人間になりました。
自分が何を辛いと感じて、何を嬉しいと感じるのか?
他人だけではなく、自分の心とも向き合いながら、今もまだ手探りですが
自分なりに日々を楽しめるように頑張っています。

今でも、不登校でした。と誰かに告白するのはとても勇気がいります。
受け入れてくれる人、認めてくれる人は絶対います。
この世界は思ったよりも広く、いろんな人がいるから。
学校から逃げた時間。そして誰かと向き合った時間。
どちらが欠けても、今の楽しむことに全力な私はいませんでした。
不登校だった日々が無ければ、きっとそうは思えなかった。
私は不登校になってよかったのだと、今はそう胸を張って言えます。

この記事を読んでいる人のちょっとした参考にでもなりますように。

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関連記事→学校に行きたくない不登校の子どもに読んでほしい記事まとめ。

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小幡和輝 Kazuki Obata (@nagomiobata)
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NagomiShareFund & 地方創生会議 Founder/内閣府地域活性化伝道師

1994年、和歌山県生まれ。約10年間の不登校を経験。当時は1日のほとんどをゲームに費やし、トータルのプレイ時間は30000時間を超える。その後、定時制高校に入学。地域のために活動する同世代、社会人に影響を受け、高校3年で起業。様々なプロジェクトを立ち上げる。

2017年、47都道府県すべてから参加者を集めて、世界遺産の高野山で開催した「地方創生会議」がTwitterのトレンド1位を獲得。その後、クラウドファンディングと連携した1億円規模の地方創生ファンド「NagomiShareFund」を設立し、地方創生の新しい仕組みを構築中。GlobalShapers(ダボス会議が認定する世界の若手リーダー)に選出。
「高画質」 小幡和輝プロフィール 横長

メディア出演 NHK・フジテレビ・日本経済新聞・The Japan Times など