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誤解を招くかも知れないので、最初に言って置きますが、「不登校」という病気がある、という話ではありません。
 
私が不登校になったのは、はるか昔、1970年代前半の頃です(当時は登校拒否と呼ばれていました)。
学年にすれば、小学校高学年〜中学生の頃になります。当時の私は、内向的で泣き虫で、そのくせ意地だけは強い、そんな子供でした。

その性格のせいで、泣かされたことはありましたが、「いじめ」と呼ぶような行為はされていません(泣かされた子とも、次の日には遊んでいました)。

勉強が嫌だったこともありませんでした。

それなのに学校へ行けなかった。そう、「行かなかった」のではなく、「行けなかった」のです。

前の日の夜は元気で、ランドセルに教科書を詰めたりしているのに、翌朝になると、どうしても学校へ行けない。自分にも、何故かは判らないけど、「行けなかった」のです。

両親、特に母親には叱られて、家から連れ出された時もありましたが、そこは意地っぱりであまのじゃくでしたから、「行け」と言われると、てこでも動かなくなり、結局休んでしまいました。

それ以外にも、憂鬱な気分に支配されて、落ち込んでばかり、といった事もありました。

児童相談所へも何回か通いましたが、簡単な心理テストをするぐらいで大したことはしてもらえませんでした。

その不登校は、中学3年生になると、原因不明のまま治ってしまい、高校では休みがちで補習を受けたりもしましたが、なんとか3年間通って無事卒業。

大学ではむしろ出席率トップクラス、就職もしました。が、その就職先が悪かった。時に「IT土方」と揶揄されることもある、IT系のソフトウェア会社だったのです。

月間50時間残業は当たり前、100時間も珍しくないといった厳しい環境でも、性格が真面目だった私はそれなりに仕事を続け、むしろ「面白い仕事」と思っていました。
が、厳しい仕事は次第に私の精神を蝕み、入社10年後くらいから、朝どうしても仕事に「行けない」で遅刻・半休をすることが目立ってきました。

そうして、名古屋へ長期出張させられていた時、あまりにもひどい状態になり、私はこの症状は「うつ」ではないか?と思い、精神科を受診し、「うつ病」と診断されました。

その後、なんとか上司に休職を許可して貰い、2年間休職した後、一旦復職しますが、やはり休む事が多く、結局退職することになりました。
それから10年以上経った今もうつ病ですが、治療のおかげでだいぶん症状は軽くなっています。

2年間の休職中、私がしばしば考えた事があります。小さい頃の「登校拒否」って、うつ病じゃなかったのか?と。

夜は元気なのに、翌朝になるとどうしてもやる気が出ず、遅刻したり半休したり、ついには欠勤してしまう。
そして激しい「抑うつ症状」。見事なくらい、小さい頃の症状と一致します。

もし、それが1970年代ではなく、2018年の今起こっていたなら、私は「うつ病」と診断されていたかもしれません。そして適切な治療を受けて、健康なままでいられたかも知れません。

しかし、1970年代当時は「うつ病」という病気の存在すら、殆ど知られていない状況でした。精神病院は、恐ろしい場所だと思われていたのです。

そんな状況ですから、「うつ病」と診断されたことはもちろん、それ以前に精神科や心療内科を受診したこともなかったのです。
ですから、「登校拒否」が「うつ病」だったかどうかの確実な証拠はありません。

しかし、私はそうだったと確信しています。

今現在、「不登校」に悩んでいる当事者や保護者の皆さん。その原因として、うつ病があるかも知れない、ということを念頭に置いて欲しいのです。

「うつ病」は病気です。基本的には、治療しないと治りません(うつ病の原因になっているストレスなどをなくすことも、治療の一部です)。

今現在、「うつ病」が原因で「不登校」になっているお子さんが、どのくらいいるかは知りません。

とにかく、1人でも多くのお子さんが、正しく「うつ病」と診断されて、適切な処置を受け、回復して「不登校状態」から抜け出せることを願い、この体験談を書かせていただきました。

自由浮遊社

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関連記事→学校に行きたくない不登校の子どもに読んでほしい記事まとめ。

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小幡和輝 Kazuki Obata (@nagomiobata)
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NagomiShareFund & 地方創生会議 Founder/内閣府地域活性化伝道師

1994年、和歌山県生まれ。約10年間の不登校を経験。当時は1日のほとんどをゲームに費やし、トータルのプレイ時間は30000時間を超える。その後、定時制高校に入学。地域のために活動する同世代、社会人に影響を受け、高校3年で起業。様々なプロジェクトを立ち上げる。

2017年、47都道府県すべてから参加者を集めて、世界遺産の高野山で開催した「地方創生会議」がTwitterのトレンド1位を獲得。その後、クラウドファンディングと連携した1億円規模の地方創生ファンド「NagomiShareFund」を設立し、地方創生の新しい仕組みを構築中。GlobalShapers(ダボス会議が認定する世界の若手リーダー)に選出。
「高画質」 小幡和輝プロフィール 横長

メディア出演 NHK・フジテレビ・日本経済新聞・The Japan Times など