「子どもが学校を休みがちで不安…」
「五月雨登校から不登校になってしまいそうで不安」
「五月雨登校をする子どもに、どのように接したらいいのかわからない」
このようなお悩みを抱えていませんか?
五月雨登校とは、1週間に1日や2日休むなどして、断続的に登校することです。子どもが休みがちになると、勉強についていけなくなり、進路に影響するのではないかと心配になりますよね。
そこでこの記事では、以下の内容について解説します。
- 五月雨登校の概要
- 五月雨登校になりやすい時期
- 対処法とNG行動
五月雨登校になった子どもをサポートしてあげたいと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
五月雨登校とは断続的に登校すること
五月雨登校(さみだれとうこう)とは、断続的な登校を繰り返すことです。
例えば、1週間に1~2日ほど休んでまた登校する…という状態は、五月雨登校に該当します。別名は「カスタネット登校」や「不規則登校」などです。
学校を休むという点が不登校と共通していますが、定義が異なります。
不登校の定義は、以下のとおりです。
何らかの心情的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状態にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由によるものを除いたもの
(引用元:不登校の現状に対する認識|文部科学省)
病気や経済的な理由以外で、年間30日以上欠席すると、不登校に分類されます。
つまり、1週間に1日や2日休む状態でも、年間の欠席日数が30日未満なら五月雨登校に該当します。
五月雨登校の2つのケース
五月雨登校には、以下の2つのケースがあります。
- 学校を休む理由が明確な場合
- 学校を休む理由が明確でない場合
子どもの状況を把握するためにも、それぞれ確認しておきましょう。
1. 学校を休む理由が明確な場合
学校での人間関係がうまくいっていなかったり、勉強についていけなかったりと、五月雨登校の理由が明確な場合があります。
特定の曜日に欠席する場合は、親でも五月雨登校をする理由を推察しやすいです。例えば、以下のような理由が挙げられます。
- 数学の授業についていけないから
- グループワークが苦手だから
一方で、決まった曜日に休まずに五月雨登校になっている場合は、子どもに聞かないと分からないでしょう。
いじめや受験勉強への不安など、慢性的なストレスが原因で五月雨登校になっている可能性があります。また、進学や転校など環境の変化に対応できずに、五月雨登校になっていることも。
子どもを見守るだけでは五月雨登校になった理由がわからないため、把握するには直接聞く必要があります。
2. 学校を休む理由が明確でない場合
学校を休む理由を子ども自身がわかってないケースもあります。いじめられているわけでも学業不振でもなく、なんとなく学校に行くことが面倒に感じて休む子どももいます。
理由なく五月雨登校をする場合、休み明けである月曜日や週の半ばである水曜日や木曜日に欠席しやすいです。一方で、休日の金曜日は登校率が高いと言われています。
子どもが休む理由が明確でない場合でも、甘えとは限りません。子ども自身が原因に気づいていないケースもあります。
登校することに意味を見出せなかったり、なんとなく居心地が悪く感じたりしていることも。子どもと話す時間を作り、思考の整理を手伝ってあげてもよいでしょう。
五月雨登校になりやすい2つの時期
ここでは、五月雨登校になりやすい時期を解説します。
- 不登校の前段階
- 不登校から復帰している段階
子どもがどちらに当てはまるか考えてみてください。
1. 不登校の前段階
毎日登校していた子どもが五月雨登校になり、不登校に発展するケースです。学校に行きたくないと思う日があったり、登校する意欲が低下したりすることで、五月雨登校という形を選択します。
五月雨登校になる前に登校しぶりが見られることもありますが、気づかないうちに欠席を重ねるようになっていることも。欠席を重ねることで、生活リズムが崩れて朝起きられなくなったり、だるさを感じたりするようになります。
その結果、出席できる日数が減っていき、五月雨登校から不登校という選択を取るのです。五月雨登校になった時点で、悩みがないか聞くなどの対応を取りましょう。
ただし、学校を休む理由を聞かれることに不安を感じている子どももいます。過度なストレスを与えないように、味方であることを伝え、子どものつらい気持ちを受け止めてあげましょう。
2. 不登校から復帰している段階
長期間休んでいる状態から、五月雨登校にシフトするパターンです。不登校からいきなり毎日学校に行くことが難しい場合に、五月雨登校という選択をします。
また、久しぶりに登校した際に、嫌な思いをすることでも、五月雨登校になることがあります。久々に登校したことで注目される、授業で問題が解けずに気持ちが落ち込むなど、五月雨登校になる原因はさまざまです。
長期間休んでいたために、学校に行くこと自体がストレスになり、継続的な登校が難しいケースもあります。登校する意欲が高まっていても、気持ちが続くとは限りません。
復学しようと頑張っている子どものことを認め、可能な限りサポートしましょう。
五月雨登校が長引くことで生じる2つの問題
五月雨登校は、子どもの心を回復させるために必要な場合もあります。しかし、長引くと以下のような問題が発生しやすくなります。
- 休むことに抵抗を感じなくなる
- 感情をコントロールしにくくなる
どのような問題が生じるか解説するので、ここでしっかり確認しておきましょう。
1. 休むことに抵抗を感じなくなる
欠席を繰り返すほど、休むことに抵抗を感じにくくなります。学校に行かないといけないという気持ちが薄れ、なんとなく気分が乗らないだけで、休んでしまうことも。
休むことに対する抵抗が薄れて欠席を重ね、五月雨登校から不登校という選択をすることもあります。
2. 感情をコントロールしにくくなる
五月雨登校が続くと、感情のコントロールが難しくなる可能性があります。特に、いつでも自由に休める状況が続いている場合は要注意です。
五月雨登校をしているのに周囲からの働きかけがないと、感情をコントロールする必要がなくなります。その結果、気分が乗らないだけで休む癖がつくことも。
不登校や五月雨登校自体は決して悪いものではありませんが、学業を休んでいる自分に後ろめたさを感じてしまい、日常生活が楽しくないと感じてしまうことも考えられます。
子どもが五月雨登校になったときの対処法5選
ここでは、子どもが五月雨登校になったときに親ができることを解説します。
- 五月雨登校を認めてあげる
- 子どもの話を聞く
- 学校以外で勉強する方法を考える
- 居場所を作ってあげる
- 自信をつける
五月雨登校になった子どもをサポートしてあげたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 五月雨登校を認めてあげる
子どもが五月雨登校になったら、現状を受け止め、休むことを許してあげましょう。毎日登校するのが難しい状況に陥っている可能性があるためです。
周りの人と同じように登校できないことで、子どもが負い目を感じていることがあります。特に理由がなく、なんとなく休んでいそうだと思っても、子どもが感情を隠している場合も。
五月雨登校をすることを責めると、子どもが心を閉ざしてしまうため要注意です。子どもの力になれるように、まずは五月雨登校を認めてあげましょう。
2. 子どもの話を聞く
五月雨登校になった子どもをサポートしたいなら、本人と話してみましょう。五月雨登校をする理由は、子どもに聞かないとわからないからです。
悩みを抱えていても、自分から話せない子どももいるので、親からアプローチしてもよいでしょう。
ただし、学校に行ってほしいという気持ちを前面に出すと、子どもにストレスを与えてしまいます。結果として、子どもが悩みを打ち明けられなくなることも。
子どもの将来を心配するあまり、希望を押し付けることがないように注意しましょう。子どもの味方であることを最初に伝えるなどして、安心して話せる環境にすることが大切です。
3. 学校以外で勉強する方法を考える
勉強についていけないことが、五月雨登校の原因になっていることがあります。他の原因で五月雨登校になったとしても、欠席を重ねることで、勉強についていけなくなる場合も。
五月雨登校が続くようなら、学校以外で学習する方法を考えましょう。
インターネットを利用して、自宅で学習するのがおすすめです。無学年式教材の「すらら」なら、自分のペースで学習可能です。
例えば、小学校5年生の算数でつまずいた場合に、小学校4年生や3年生の復習から始められます。以下の3科目のみですが、小学1年生~高校3年生までの学習内容に対応しています。
- 国語
- 数学(算数)
- 英語
また「すららコーチ」と呼ばれる専門のスタッフによるサポートが充実しているのが特徴です。カリキュラム設計や質問対応をしてくれるため、子どもが一人で悩むことがなくなるでしょう。
無料で学習体験が受けられるので、ぜひチェックしてみてください。
すららについての詳しい記事はこちら!
>>【評判】すららの5つの特徴とメリットを徹底解説【不登校生におすすめ】
4. 居場所を作ってあげる
五月雨登校をしていると、人との関わりが希薄になってしまいます。いじめや仲がよい友達がいないことが五月雨登校の原因になっている場合も、孤独を感じやすいでしょう。
人との関わりがないと、話して気を紛らわしたり、悩みを打ち明けたりできません。一人で悩んで落ち込み、状況が悪化する可能性があります。
子どもが五月雨登校になったら、学校以外の居場所を作ってあげましょう。フリースクールに通えば、コミュニティに所属できます。
フリースクールは、学校にいけない子どもたちを受け入れている施設です。勉強するところもあれば遊びメインの施設もあり、学校よりも自由なカリキュラムです。
学校を休みがちな小中学生には、オンラインフリースクールの「クラスジャパン小中学園」がおすすめ。勉強だけでなく、eスポーツやプログラミングなどの部活動に参加できます。
ホームルームもあり、自宅にいながら友達を作ることも可能です。初月利用料無料のトライアルもあるので、ぜひチェックしてみてください。
5. 自信をつける
周りの人と同じように登校できないことで、自信をなくしてしまっている可能性があります。自己肯定感が下がっていると「何をしても失敗するのではないか」と、不安になってしまうもの。
子どもが自信を取り戻せるように、積極的に褒めてあげましょう。例えば、自主的に勉強しているなど、子どもの取り組みに目を向けることが重要です。
普段働いていて、子どもを見守れる時間が短く、何を褒めたらよいのかわからない場合は、お手伝いをお願いしましょう。成功体験を積み重ねることで、自信がついていきます。
子どもが五月雨登校をするときの親のNG行動5選
ここでは、子どもが五月雨登校になったときのNG行動を紹介します。
- 強制的に学校に行かせる
- 休む理由を執拗に確認する
- 子どもに無関心になる
- 過度に同情する
- 親だけで対処する
子どものことを思っての行動でも、逆効果になってしまうケースもあるので、ここで確認しておきましょう。
1. 強制的に学校に行かせる
強制的に学校に行かせると、子どもにストレスを与えてしまいます。登校に対するネガティブな感情が強まることもあるでしょう
特に、五月雨登校の原因となっている問題を解決できていないと、状況が悪化してしまいます。強制的に学校に行かせることは、結果的に子どもを追い詰めてしまうので要注意です。
2. 休む理由を執拗に確認する
学校に行かない理由を親が聞くことで、子どもを追い詰めてしまうことがあります。五月雨登校になった子どもは、罪悪感を抱いていたり、自己肯定感が下がっていたりします。
休む理由を執拗に確認すると、子どもの精神が不安定になることがあるので注意が必要です。「早く登校できるようになってほしい」「改善策を考えたい」と親が焦っても、状況は好転しません。
大切なのは子どもの気持ちであって、学校に行くことではありません。本人が満足しているのであれば、五月雨登校や不登校でも正しい選択だといえます。親は子どもの希望を聞いた上で、サポートすることが重要です。
3. 子どもに無関心になる
子どもに無関心になると、状況が進展しなかったり悪化したりする可能性があります。子どもが一人で問題解決できずに、五月雨登校になっている場合は、親のサポートが必要です。
親が無関心になれば、子どもが気兼ねなく休めるようになり、過剰なストレスを与えることはなくなるでしょう。ただし、状況が改善するわけではありません。
また無関心になると、子どもが親に見放されたと思うことも。無関心になるのではなく、子どもに味方であることを伝えて、力になってあげましょう。
4. 過度に同情する
過度に同情すると、子どもは「親を悲しませてしまっている」と感じます。子どもを心配する気持ちが強すぎると、ストレスを与えてしまうので注意が必要です。
子どものことが心配なあまり、会社を休んだり外出を控えたりするのは逆効果。五月雨登校になったことで親の生活が変わると、子どもが罪悪感を抱きます。
子どものことは気にかけた方がよいですが、過度に同情する必要はありません。親の不和が五月雨登校に関わっているなど、特別な理由がない限り、態度や生活スタイルは変えないようにしましょう。
5. 親だけで対処する
子どものためを思っての行動だとしても、親だけで対処するのは避けましょう。親が頻繁に学校で先生と面談していたり、同級生と連絡を取っていたりすると、子どもは不安になります。
子どもの人生のことは、本人に決めてもらうのがおすすめです。親が勝手に対処するのではなく、子どもの思考整理や意思決定をサポートしましょう。
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