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小学校の頃から仲良く付き合ってきた友だちが、突然学校に行けなくなりました。
20年ほど前、私たちが高校生だった頃の話です。

進学校に通っていた彼女は、論文のテーマに不登校と鬱を選びました。
論文のために資料を読み、勉強会に参加し、自分の満足のいくものをと調べ続けるうちに。
「移った」のだそうです。

最初は、論文のために割く時間がだんだん長くなり、友だちとの付き合いなどがなくなっていき、それでも周りは何も気づきませんでした。
そのうち、のめり込みすぎると親が心配しだして、学校でも問題になりはじめました。

顔色は悪くなり、夜も眠れない、なのに調べることをやめられなかったそうです。

やがて彼女は学校へ行けなくなり、自宅から出られなくなり、2階にある自分の部屋からも出られなくなりました。
周りはみんな驚いて、呆れました。

だって、彼女が心を痛めていることは全て、他の誰かに起こったことで彼女は関係ないのです。
周りはそのことを彼女に分からせようとし、彼女自身もわかっていましたが、どうしても気力を出すことができなかったそうです。

いま現在、彼女とそのことを話しても、当時自分に何が起こっていたのか分からないと言います。
不登校や鬱の事例、原因を調べてこうなったけれど、自分に同じ事が起こるとも思わなかったし、同情や共感をしたわけでもなかった。
ただ、部屋の外に出る気にならなかった。
出なければならないと思う気持ちが他人事のようで、出なさいと言われれば言われるほど死にたくなった、と。

やがて彼女の両親はそれを受け入れ、彼女は自宅の2階でのみ生きていけるようになりました。
両親は話し合って彼女を急かさないことを決めたと聞きました。
彼女の言うとおり、言えば言うほど娘の目から生気が消え、このままでは娘は死んでしまうとわかったそうです。

彼女はそこで3年間過ごし、少しずつ部屋から1階へ、そして家の外へと出て来られるようになったそうです。

そのあと大学を受け直し、現在は海外で働いています。
当時きちんと病院やカウンセリングにかかることもなく、未だに原因や経過は不明のまま。

原因なんかどうでもいいこと、ただ「そうなっちゃった」んだ。
親が「そうなっちゃった」私のことも尊重してくれて良かった、助かったよー。と、彼女は笑います。

私にも子供がいます、そしてその子が「そうなっちゃう」かも知れません。それは誰にもわかりません。
原因があるなら取り除く努力をするでしょう。
でもただ「そうなっちゃった」のなら、それも尊重しようと思います。

生きていてほしいから。

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小幡和輝 Kazuki Obata (@nagomiobata)
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NagomiShareFund & 地方創生会議 Founder/内閣府地域活性化伝道師

1994年、和歌山県生まれ。約10年間の不登校を経験。当時は1日のほとんどをゲームに費やし、トータルのプレイ時間は30000時間を超える。その後、定時制高校に入学。地域のために活動する同世代、社会人に影響を受け、高校3年で起業。様々なプロジェクトを立ち上げる。

2017年、47都道府県すべてから参加者を集めて、世界遺産の高野山で開催した「地方創生会議」がTwitterのトレンド1位を獲得。その後、クラウドファンディングと連携した1億円規模の地方創生ファンド「NagomiShareFund」を設立し、地方創生の新しい仕組みを構築中。
2018年、不登校を肯定するムーブメント「#不登校は不幸じゃない」を立ち上げ、8月19日に全国100ヶ所でイベントを同日開催。SNSで#の関連投稿は2万件を超え、多くのメディアにも取り上げられた。GlobalShapers(ダボス会議が認定する世界の若手リーダー)に選出
「高画質」 小幡和輝プロフィール 横長

メディア出演 NHK・フジテレビ・日本経済新聞・The Japan Times など