不登校

不登校の経験が私の世界を広げてくれました

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中学2年生の夏休みが明けてしばらくしてから不登校になりました。

2001年から2002年にかけての丸1年間のお話です。

それは中学生でもみんな携帯を持つのが普通になり始めた時代でした。

しかし私の家は親が厳しく高校生までは持たせないルールでした。

そしてそれが原因で私は仲間外れにされることが増え、不登校になったのです。

学校があった時はまだ良かったですが、夏休みになると誰からも連絡が来なくなりました。

そして2学期になり学校に行くと、私抜きで遊んだ話をみんなが楽しそうにしているのです。

そのクラスメイトの姿を見て私は急速に冷めた気持ちになってしまい、学校が嫌になりました。

友達だと思っていたのに、携帯一つでここまで変わるなら本当は違ったのだと思ったのです。

最初は嫌なだけだった学校が、段々と携帯を持っていない人間が疎外される怖い場所となりました。

そして不登校になったのです。

両親には携帯のせいで不登校になったと思わせたくなかったので理由は言えませんでした。

実際に私は友達っぽい子たちが怖くなっていたので、携帯があったところで変わらない気もしたからです。

最初は時々休むくらいでしたが、その頻度が増えて、10月の初旬には学校に行く方が少なくなりました。

10月の終わり頃からは完全に学校に行けなくなってしまいました。

行こうと思っても、嫌な思いをするくらいなら外に出ないで一人でいた方が良いという気持ちが強かったのです。

両親は最初は無理にでも学校に行かせようとしましたが、私の意思が固いと思うと気持ちを尊重してくれました。

不登校という経験から学ぶこともあると言ってくれたのです。

厳しい両親からすると本心ではなかったのかもしれません。

ですが私は許してくれた両親の気持ちに少しでも応えるために、この時間を有効に使うことを心掛けました。

この間、私は多くの本を読み、家事の手伝いも毎日しました。

この時にマスターした家事は今でも役に立っています。

そんな生活を続けているうちにあっという間に1年が過ぎました。

そろそろ進路も気になるころです。

私は勉強もきちんとしていたので学力はそれほど落ちてはいないと思っていましたが、出席はどうにもなりません。

そのころの私は心理学に興味を持ち始めていて、大学に行きたい気持ちも芽生えていました。

そのためには高校も出ないといけません。

1年の休養で気持ちも落ち着いた私が、学校に復帰するとクラスメイトは驚いた顔で私を見たのを覚えています。

正直居心地が良いものではありませんでしたが、本のお陰で世界が広がっていた私は前ほどの恐怖は感じませんでした。

世の中には色々な人がいると気が付くことができたからです。

振りかえると私は自分の身近な世界だけが全てだと思っていて、視野がとても狭くなっていました。

不登校で自分の殻に閉じこもってそれに気が付くとはなんとも皮肉な話です。

その後は少しではありますがクラスメイトとも話をすることができるようになり平穏に卒業を迎えました。

高校は出席数の関係でそれほど学力が高いとも言えないところになりましたが、そこでは親友と言える友達もできました。

高校は休まずに通い、念願の心理学部にも現役で合格することができました。

今は不登校の時のことは懐かしい思い出として語ることができています。

あのまま無理に学校に通っても、狭い世界に捉われて他人の顔色を窺う性格になっていた気がします。

両親の言葉の通り、私は不登校で貴重な経験を積むことができたのです。

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ABOUT ME
小幡和輝
小幡和輝
約10年の不登校を経験後、高校3年で起業。#不登校は不幸じゃない 発起人 メディア出演 『NHK おはよう日本』『フジテレビ バイキング』ほか多数。 著書に『学校は行かなくてもいい』『ゲームは人生の役に立つ。』など。 詳しいプロフィールはこちらの記事をご覧ください!
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