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【不登校体験談】学校の外で得られるものの大きさ

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私は、現在フリーターをしている21歳、杏と申します。
不登校気味だった小学生、完全に不登校だった中学生、単位ぎりぎりで卒業した高校生、去年に親の期待に応えようとして通った大学を中退しました。

私の両親は共働きで、幼稚園の頃から祖母の家に預けられることが多くありました。
小さいころはそれが当たり前、寂しさは感じていなかったはずなのに、どこか「自分はひとり」という気持ちを抱いていました。

私が最初に不登校になったのは小学生の頃です。
年の離れた兄は、実家を離れて都内で暮らしていました。
そんな兄が交通事故に遭い、大けがを負ったことがきっかけです。

両親は、兄を大事にしていましたし、親なのだから当たり前。
すぐに兄のもとへ駆けつけましたが、私は祖母の家に一人。
小さいから本当のことは伝えられず、でも私はすべてわかっていました。
いつからか、大人の顔をうかがうようにして生きてきた私が、本当のことを察するのは簡単なことでした。

両親が居ない不安、慣れない環境、私は学校に行くことを辞めました。
母方の祖母の家は、全員が教師、私が学校に行かないことは認めません。
そんな祖母の家が台風で洪水にあい、私は父方の祖母の家に預けられました。

父方の祖母の家は築120年の古民家で、トイレとお風呂は外、お風呂は薪でたく、そんな昔ながらの農家です。

丁度稲刈りの時期でした。
父方の祖父母は、私に「学校に行かなくていい」と言って、一緒に畑仕事をしたり、稲刈りをしたり、お風呂をわかしたりして暮らしていました。
私ははじめて、「学校に行かなくてもいいんだ」と感じました。

この祖父母の言葉が、大人になってからの大きな力となります。

その後学校に行ったり行かなかったりの生活が6年生まで続きました。
中学校に進学し、吹奏楽部では部長を任され、友達にも恵まれていました。

そんな中でおこったのが、東日本大震災です。
私の地元、福島は甚大な被害を受けました。
両親は共働きですから、地震の時も家に一人。
怖かったけれど、一人。

幸い、津波の被害や、原発事故の避難区域にはならず、なんとか生活をしていけました。
その三か月後、祖父が亡くなりました。
はじめて身近な人が亡くなるということを体験しました。

私は、震災、祖父の死から、「生きるって何なのだろう」と考え始めました。
人は全員死ぬ、だったら今やりたいことをしたい。
やりたいことをする、じゃあ私はなぜ「やりたくない」学校に行っているのだろう。
そう思うと、もう学校に行けなくなりました。

学校の先生は、心配して家に来ます。
両親は心配して、部屋に来ます。

保健室登校をした私は、保健の先生に
「今の素直な気持ちを手紙に書いてみて、誰にも見せないから」
と言われ、手紙を書きました。

すぐあとで、それを両親、担任の先生に見せられました。
「もう大人は信じられない」
そう思いました。

心療内科に通わされ、両親も、先生も私を腫れもの扱いしました。
私は、「普通の女の子」で居たかった。

私は親の前でも、友人の前でも、自分のことを話せなくなりました。
自分の気持ちを伝えないから、相手からしたら都合がいい。
友人の悩みを聞くには、ちょうどいい性格になっていました。

そんな私は、幸い勉強は得意だったので、高校に推薦で入学することができました。
成績は常に上位、友人の悩みを聞くいい人、部活も活発に参加する。
私は、誰の前でも「いい子」だっんです。

でも、高校一年の時点で、多くの大学の指定校推薦は受けられないくらいの欠席日数でした。
なんとか指定校推薦を受けられる大学の試験を受けて、入学。

親の期待に応える気持ちが大きかったから、大学入学を望みました。
実家を離れ、楽しい大学生活を送りました。
自由とはこういうことなんだ、そう思いました。

私は軽音楽をはじめました。
はじめて、ギターと歌で、人を泣かせました。
「自分の気持ちが、やっと人に伝わった」
そう実感した瞬間です。

結果として、そんな楽しい大学生活も終わりを迎えます。
私は、密かに摂食障害になり、自殺未遂を起こしました。
体重は半年で15キロ減りました。

腕には大きな傷が残り、半そでは着られません。
朝日が出る中首を吊ったので、朝日を見るととても怖いです。
親は、なんにも知りません。

首を吊って、失敗して、最初に思ったことは
「田舎の誰もいないところで暮らしたい」
と思ったことです。
ここで、小さいころに祖父母に言われた言葉を思い出しました。

「学校に行かなくていいんだよ」

そう言って、畑仕事を教えてくれて、一緒に薪を割って、古い家で一緒に過ごす。
台所で祖母とお団子を作って、薪を集めに行っている祖父を呼んで、3人で食べる。
私は、その生活に戻りたかった。
小学校も、中学校も、高校も、大学も、私には無理だったんです。

集団生活、

みんなで同じ行動をすること、

友達と仲良くしていても自分の気持ちは少しもあたたかくなかったこと、

楽しい大学のサークルもいつか終わってしまうこと、

私は一人なこと、

20年間生きてきて、学校に通っている意味が全く分からなかったこと、

みんながやっているからやっていただけのこと、

つまり、自分には自分がなかったこと、

全部、やっと気づきました。

長くなってしまいましたが、私のように、
「死ぬことに失敗して今までの生活の無理をしていた」
という点に気づくのは、遅いです。
死ぬことに成功していたら、私は何も気づかないままだったでしょう。

大学を中退した私の趣味は、旅行に行くことです。
わざと移動時間の長い高速バスや、在来線を利用しています。
窓から見える田舎の景色に思いをはせること、
その間に自分を見つめなおすことができるからです。

旅行先の景色は、とてもおもしろいです。
知らない世界が広がっていて、得られるものは大きい。

学校という縛りがなくなった今、私の心は晴れやかです。
学校で得られるものは、確かにあった。
だけれど、それとは比べ物にならないほど、学校の外には、たくさんの世界が待っています。

腹八分目、とは言いますが、人の悩みも、いっぱいになる前に止めなければいけません。
でも、悩みや不安はどうしても尽きなくて、いっぱいになってしまいますよね。
消したくても消せなくて、ずっと頭の中に残って、考えたくないのに考えてしまう。
苦しみから逃れることはできない、そう思っていました。

その悩みや不安をどうすることもできない、うまく処理できない人。
それが私でした。
煮詰まって、それでも自分の痛みはまだまだ大丈夫、耐えられる
そう思い込んだ結果です。

煮詰まる前に、自分で人生を閉ざそうと考える前に、
自分の痛みに気づいてください。

学校に行かなくても、得られるものは、たくさんあります。
それはあなたにしか得ることのできない、かけがえのないもので、
これは、あなたの人生です。

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小幡和輝 Kazuki Obata (@nagomiobata)
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NagomiShareFund & 地方創生会議 Founder/内閣府地域活性化伝道師

1994年、和歌山県生まれ。約10年間の不登校を経験。当時は1日のほとんどをゲームに費やし、トータルのプレイ時間は30000時間を超える。その後、定時制高校に入学。地域のために活動する同世代、社会人に影響を受け、高校3年で起業。様々なプロジェクトを立ち上げる。

2017年、47都道府県すべてから参加者を集めて、世界遺産の高野山で開催した「地方創生会議」がTwitterのトレンド1位を獲得。その後、クラウドファンディングと連携した1億円規模の地方創生ファンド「NagomiShareFund」を設立し、地方創生の新しい仕組みを構築中。
2018年、不登校を肯定するムーブメント「#不登校は不幸じゃない」を立ち上げ、8月19日に全国100ヶ所でイベントを同日開催。SNSで#の関連投稿は2万件を超え、多くのメディアにも取り上げられた。GlobalShapers(ダボス会議が認定する世界の若手リーダー)に選出

「高画質」 小幡和輝プロフィール 横長

メディア出演 NHK・フジテレビ・日本経済新聞・The Japan Times など

 

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小幡和輝
小幡和輝
約10年の不登校を経験後、高校3年で起業。日本で1番当事者に会っている不登校の専門家です。1年間で1000人以上。#不登校は不幸じゃない 発起人 メディア出演 『NHK おはよう日本』『フジテレビ バイキング』ほか多数。 著書に『学校は行かなくてもいい』『ゲームは人生の役に立つ。』など。 詳しいプロフィールはこちらの記事をご覧ください!