不登校

【不登校体験談】中学校時代の同級生が2人自殺。

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私は現在26歳。昨年結婚し、専業主婦になりました。不登校を経験したのはもう10年も前、当時高校一年生の頃のお話です。

私は昔から勉強が好きで、入学した高校も地元では有名な進学校でした。入学式を迎えた私はこれから始まる高校生活に大きな希望を持っていました。

しかし5月、事件が起こりました。中学校時代の同級生が2人一緒に自らの命を絶ったのです。それも、私が高校受験に必死になっていた時期に様々な悩み相談を受けていた子たちでした。目の前が真っ暗になりました。

私が受験のことばかり必死になり、生きようと必死だった友達の助けを求める声を適当に受け流してしまったばっかりに。自分を責め続けた私は授業に全く集中できなくなり、夏休みに入るころには全く勉強についていけなくなっていました。

長い夏休み。毎日自分を責め続けた私は自傷行為に走るようになり、新学期が始まるころには不眠から昼夜逆転生活へ。外へ出ることはなくなり、毎朝母と喧嘩をしながらも部屋のドアを開けることはありませんでした。

勉強するということ、人とかかわるということがトラウマとなった私はその後半年間、部屋からほぼ出ず、考えることをやめてただ呼吸だけをしていました。自分の思いをアウトプットする機会もなく、結果そのストレスを自傷で発散。傷はどんどん酷くなり、救急車が自宅の前にとまる事態も頻発し、母は毎日泣いていました。

積もった雪が解ける頃。母が私の部屋の前で言いました。

「もう無理に勉強しなくていい。ただ生きていてくれたらそれでいいから。」

その言葉を聞いて、身体が軽くなった気がしました。勉強をしようとすると、亡くなった友人のことを思い出す。でも勉強をしないとちゃんとした大人になれない、だからやらないと。でもできない、そんな自分はこのままどうやって生きていくのか?

頭を離れなかったジレンマから解放された気がしました。その日から、少しずつ家族とコミュニケーションをとるようになり、桜が咲くころに通信制高校への編入を決意しました。

自分のペースで、できるときに少しずつ学習する。高校を変えたことは私の精神面に大きな余裕を生みました。時間はかかりましたが、私は勉強に対するトラウマを少しずつ克服し、定期的に開催されるスクーリングによって「人とかかわる」ということのトラウマも克服することができたのです。

勉強は確かに、生きていく上で大切なことだと思います。しかし、もっと大切なことがあると、私はつらい体験と不登校を経て学びました。もっと早くそれに気づいていたら、あの時2人の友人の命を救えたのかもしれないと今でもたまに脳裏をよぎります。しかしずっと受け入れられなかったその事実も、今では自分の傷の一部として受け入れています。

私はあと少しで母親になります。そうなった今、当時の自分の親の気持ちがやっとわかるような気がします。「ただ生きていてくれればそれでいい。」母があの時私に言った言葉はずっと忘れません。勉強が全て、良い学校へ行くことが全てだと思っていた私はもういません。

勉強ができなくても、嫌いでも、不登校でも、私はこれから生まれてくる自分の子どもがどんな状況になったとしてもただ生きてくれればいいと、それだけを願うと思います。過去のトラウマや自傷行為への依存で苦しみながらも、今私は生きている、そして幸せです。

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小幡和輝
小幡和輝
約10年の不登校を経験後、高校3年で起業。日本で1番当事者に会っている不登校の専門家です。1年間で1000人以上。#不登校は不幸じゃない 発起人 メディア出演 『NHK おはよう日本』『フジテレビ バイキング』ほか多数。 著書に『学校は行かなくてもいい』『ゲームは人生の役に立つ。』など。 詳しいプロフィールはこちらの記事をご覧ください!
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