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【無料試し読み】ゲームは人生の役に立つ ~生かすも殺すもあなた次第

こんにちは!

ゲームのオンライン家庭教師『ゲムトレ』代表の小幡です。

僕の著書「ゲームは人生の役に立つ」の一部を無料公開します!

ゲームって役に立たないものと思われがちですが、僕はゲームのおかげで友達ができたし、ゲームがいまの仕事に繋がっている部分がたくさんあります。

立ち読み感覚でぜひご覧ください!

はじめに――僕はゲームで救われた。

はじめまして。小幡和輝と申します。

いきなりですが、僕は10年間不登校でした。幼稚園の頃から休みが多くなり、小学校2年生のときにはほぼ完全に行かなくなって、それが中学3年まで続きました。学校が合わなくて、いじめられて、居場所がなかったからです。その顛末を、僕は2018年に、『学校は行かなくてもいい』という本に書きました。

そんな僕を救ってくれたのが「ゲーム」です。僕はゲームにハマりました。費やした時間はなんと3万時間です。ちょっと計算してみると、1日8時間ゲームで遊ぶとして、10年間毎日やり続けるくらいの時間です。要するに、不登校の時間、僕はゲームをひたすらやり続けていたのです。

「気持ち悪い。何を偉そうに!」そう思われたでしょうか。

もう少し自分の話をしておくと、じつは今、僕は24歳で、高校3年生のときに自分の会社を起業して社長になっています。そして内閣府の認定を受けて、地域活性化の専門家として日本中の地域を盛り上げるお手伝いをしています。少なくとも、自分の足でしっかりと立って、ちゃんと仕事をしながら生きています。

「そのこととゲームに、どんな関係があるの?」

それがじつは大ありなのです。その話を皆さんに聞いていただきたいと考えたのが、この本を書こうと思ったきっかけです。

3万時間をゲームに費やして僕が学んだことを、ゲームとの関係が深いスポーツの専門家、科学者、教育者、さらにゲーム業界の人との対談を通じて、その輪郭をはっきりとさせることができるのではないかと考えました。

今の世の中で「ゲームをやったことがない」という人はほとんどいないと思います。今後もゲームはなくならないと思うし、デジタル化やIT化が進む中で、ゲームで使われている技術の多くが、社会のさまざまなシーンで活用されていくはずです。

そこで使われるのは専門的な知識や技術だから一般の人には関係がないと思うかもしれないけど、僕はそうじゃないと思っていて、じつは漫然とゲームで遊んでいるだけでは気づかないだけで、

ゲームには私たちのスキルを高めてくれる要素がたくさん詰まっていると思っています。

もし今ゲームをしていて、「ああ無駄なことしてるなぁ」と感じているとしたら、ちょっと考え方や見方を変えるだけで、これまでにゲームに使った時間やお金を無駄にしなくても済むと思うし、この本がそのきっかけになってくれるんじゃないかと思っています。

それから最初に断っておくと、読んでもらえばわかると思うのですが、僕の視点はゲームをしている大人よりも、むしろ子ども寄りになっています。

それは、ゲームのことで僕と同じようなつらい気持ちを味わってほしくないから。対談でもそれは同じです。その点は理解していただけると嬉しいです。もちろん、大人が読んでも充分に新しい〝気づき〟があると思っています。

それでは、ぜひ最後までお付き合いください。

小幡和輝

ゲームのイメージ

僕はゲームからたくさんのことを学びました。僕が今やっている仕事の多くは、ゲームから学んだことが実際に活きていると感じています。ゲームでつながった友人もたくさんいるし、最近ではゲームを作る側にも関わっています。

ゲームの市場規模が拡大したことで、社会全体でも目に見えて大きな動きになってきました。「プロゲーマー」として、ゲームを仕事にする人も増えています。

でも、まだまだゲームのイメージは正直良くないです。

「ゲームをするとバカになる」

「将来何の役に立つの?」

そんな冷たい言葉を、これまでたくさんの投げつけられてきた僕です。ゲーム大好き人間としては、愛するゲームをバカにされるのはとてもつらかった。夢中になってゲームをやっている子どもたちも、きっと同じ気持ちだと思います。でも、大人にそんなふうに言われても、うまく反論なんかできっこありません。

それは不登校のときも同じ。「何で学校へ行かないの!」と言われて怒られても、子どもには自分の気持ちをうまく説明することができないし、怒られているから自分が悪いことをしているという気になってしまいます。

でも、「ゲームは悪いものじゃない」という認識が広がれば、子どもたちも楽しくゲームができるようになるはずです。僕は、そんな悪いイメージを少しでも変えることができたらと思っています。

ゲームは何の役に立つ?

ゲームは何の役に立つのか?

僕としては、おもに「教育」「人間関係」「コミュニケーション」「ビジネス」という観点から、そのプラス面を捉えています。ちなみに、僕は「ゲームをプレイすること」を仕事にしているプロゲーマーではありませんから、そういう意味での「ビジネス」ではありません。

でも、ゲームから学んだことを人生に活かしていると常に感じているので、僕の体験から多くの人にお伝えできることがあると思っています。

では、改めてゲームは何の役に立つのか?

僕にとってのゲームは、他者との〝コミュニケーションツール〟でした。また、ルールから攻略法を見つけ出して実生活に応用するための〝学習コンテンツ〟でした。

ここで一度整理しておきましょう。本書における「ゲーム」の種類は次の通りです。

テレビゲームのような家庭用ゲーム機

●スマホのゲームアプリ

●ボードゲームやトランプのようなアナログゲーム

●ゲームセンターのゲーム

●スポーツ  ……など

この本をお読みになっている多くの人が「ゲーム」という言葉から連想するのは、きっとテレビゲームやスマホのゲームアプリだと思います。

でも、実際にはスポーツも一種のゲームです。野球はバットやボールを使ったゲームですし、プロ野球の勝敗数では「ゲーム差」とか言いますよね。

こんなふうに言うと、

「いや、スポーツは体を動かすものだ」

「ゲームとは違う」

という方もいらっしゃると思います。

そうですね。では、あまり体は動かさないけど、ダーツやボウリングってスポーツではないでしょうか?

もっと言うと、囲碁やチェスなどのいくつかの知的なボードゲームは、「マインドスポーツ」と呼ばれています。のちほど詳しく書きますが、最近ではテレビゲームも「eスポーツ」と呼ばれていますよね。

このように、ゲームの定義はとても曖昧なのです。

僕も日常的に「ゲーム」という言葉を使うときは、テレビゲームやスマホのゲームのことを、皆さんと同じ感覚でそう呼んでいます。

ここでスポーツを例に出したのは、「あくまで広義の意味では同じですよ」ということをわかってほしいからです。極端かもしれませんが、「スポーツはゲームとは違う」という感覚は、一旦忘れてください。

たとえば、子どもたちへの習い事や部活の内容で、「スポーツはOKだけど、ゲームはダメ!」という親の声をよく聞きます。ですからここで、改めて強調しておきたいのです。

「テレビゲームもスポーツも、広義の意味では同じ〝ゲーム〟」

それぞれに違った魅力があり、異なる部分もあれば、通じる部分もたくさんある。もしかすると、皆さんが知っているゲームはほんの一部なのかもしれません。

ゲームにはいろいろな種類があって、たくさんの遊び方があります。それを一緒くたにして「ゲームはダメ!」と言ってしまうのは、果たして適切なのかどうか――そんなふうに僕は思います。

ゲーム【game

①(勝ち負けを争う)遊び。遊技。「トランプ

②(スポーツの)試合。競技。また、その回数。

テニス・卓球などのセットを構成する単位。

ゲームセットの略。【大辞林】

なぜゲームをしていると怒られるのか?

「またゲームばっかりして!!

ゲームをしていると、なぜか親に怒られる。〝なぜか〟という点が重要なポイントで、ゲームを楽しんでいる子どもにとっても「?」だし、じつは怒る側の親にとっても、自信を持って「こういう理由だからダメ」と言えるほどの根拠に乏しいんじゃないかと思う。

たとえば、これを囲碁や将棋に置き換えてみたらわかる。囲碁や将棋を本気でやっている人をバカにする人は少ないし、「また囲碁ばっかりして!」と怒る人はほとんどいないはずだ。しかし、ゲームだと怒られてバカにされるのだ。

「ゲームばっかりして全然勉強しないんです」

大人はみんなそう言う。でもちょっと待って! それは勉強しないことが問題なのであって、ゲーム自体に罪はないのではないか、と僕は思うのだ。

「ゲームばっかりして全然勉強しないんですって言いますけど、それが囲碁や将棋だったらどう思いますか?」

「それだったら、まぁしょうがないかな」

「それ、何がどう違うんです?」

……………………

別にいじわるするつもりはないんです、ごめんなさい。でも、ほとんどの人がこういう反応をすることを僕は知っている。なぜなら、本書の執筆が決まってから、こういう質問をたくさんの人にしてみたけれど、ゲームがダメな理由をちゃんと答えてくれる人はほとんどいなかったからだ。

とにかく、多くの子どもがゲームをしていて怒られる経験をしている。そうやって怒っている親世代もまた、きっと自分が小さい頃に同じような経験をしているのではないかと思う。

親に怒られていた子どもが、今では親になって自分の子どもを同じように怒っている。そんな循環があると思う。ゲームをしていて怒られる理由のひとつがそれだ。つまり、「自分も怒られたから」なのだ。

競技としてのゲーム

ここで、ゲームに対する誤解を解いておきたい。まず、ゲームには、大きく分けて「娯楽」と「競技」の2つの側面があると言うことができる。意外かもしれないけど、ゲームは「競技」であり、そこにはスポーツとしての一面もある。

その競技の代表と言えるのが、名前は聞いたことがあると思うけれど、「エレクトリックスポーツ」、略して「eスポーツ」だ。プロ化したことで、競技としての価値が高まったと言えるだろう。

日本ではようやく少しずつ浸透してきたところだけれど、海外ではもうは当たり前の存在になっていて、世界各国で大会が行なわれている。大きな賞金も出ている注目のスポーツなのだ。

ちなみに、オランダの調査会社「newzoo」の発表によると、2017年の世界のゲーム市場は15兆円。前年比で13・3%の成長だった。日本国内でも1・5兆円の市場規模があって、過去最高を更新している。※注1

わかりやすく同じくらいの市場規模でたとえるなら、パンや化粧品などがそれに該当する。ゲーム産業にどれだけのお金が流れているか、想像してもらえるだろうか。

囲碁や将棋の大会が日常的に開催されているのと同様に、カードゲームやボードゲームも世界大会が行なわれている。僕も本気でゲームをやっていた人間なので、競技としてのゲームがいかに厳しい世界かを知っているつもりだ。

徹底的に練習するし、事前に流行や対策を調べての準備は欠かせない。シビアな情報戦でもある。

ゲームの大会での緊張感はなかなか味わえないもので、みんながその舞台に立つために必死でゲームに取り組んでいる。当然勝てば嬉しいし、負けて泣く人もたくさんいる。

僕は囲碁にもハマって、全国大会に出場したこともある。テレビゲームなどの家庭用ゲーム機と、平安時代の貴族も遊んでいた囲碁というアナログなボードゲームの両方に精通している僕だからこそ言えるのは、どちらも競技性があること、スポーツの要素を多く含んでいるということだ。

つまり、ゲームはもうバカにされるような存在ではないはずなのだ。

 

当然、ゲームをしていることが、将来の「仕事」につながらないという理由もなくなってきた。だからと言って、「プロゲーマーになって食っていけるのか」という反論もあると思う。

では、囲碁や将棋はどうだろう。プロになれるのはほんの一握りの人たちだ。それは野球やサッカーにしても同じ。プロになれない人のほうが圧倒的多数である。

「仕事につながらないから意味がない」というのであれば、囲碁や野球をすることにも意味がないということになってしまわないだろうか?

結局、ゲームにはなんとなくフワッとした「ダメなもの」というイメージが充満しているのではないかと僕は思う。さっきの質問のように、「ゲーム」ばかりで宿題をやらない子がいても、それを「囲碁」や「野球」に置き換えたときの印象は明らかに違うのだ。僕はこのイメージを変えていきたい。

注1 引用元

https://jp.gamesindustry.biz/article/1805/18050102/

ゲームは価値のないもの?

ゲームには「競技」と「娯楽」の2つに大別できると書いたけど、競技としてのゲームという側面は確かにあるものの、eスポーツがようやく認知されてきたというのが、現時点での状況だ。

だから、競技という部分を突き詰めていって、「プロ」にまでなろうと考える人はまだまだ少ないと思うし、ましてや保護者がわが子にプロになることを願うこともほとんどないだろう。

しかし、同じようにプロにはなれなくても、囲碁や将棋、野球やサッカーだったら、「やってもいい」とOKを出す大人は多いはずだ。それは音楽でも同じかもしれない。

子どもの習い事にピアノやバイオリンを選ぶ保護者は結構いるけど、音楽家になってくれたらラッキーであって、本気でプロを目指してほしいと思う人はそんなに多くはないんじゃないか。

そうではなく、音楽に触れることで豊かな感情や情緒を育む「情操教育」という意味合いから、音楽を選んでいるはずだ。

結局、ゲームを「競技」として認められなければ、「娯楽」という見方をするしかない。その間口の狭さが、「なんとなくダメ」という判断につながっているんじゃないだろうか。

ここで僕の出番だ。ゲームには価値がない? いえいえ、そんなことはないんです。

ゲームはコミュニケーションツール!

冒頭で述べた通り、僕はゲームをやりまくっていた。およそ3万時間。でも、ひとりでゲームをやっていたわけではないところがミソだ。

僕にはゲームをする友だちがたくさんいた。そのことは、不登校だった僕にとってとても大切なことだった。ゲームのおかげでコミュニティが広がったし、友だちがいたから部屋に引きこもることもなかった。

話はちょっと変わるけど、少し前に「人狼」というゲームが流行った。テレビ番組でも特集され、全国大会も開催されているので、ご存知の方もいると思う。

このゲームは、プレイヤー同士が特定の役になりきって、自分の役をバレないように嘘を交えながら、相手の役が何かを探るというゲームで、奥深い心理戦が楽しめるし、必然的に多くの会話をすることになる。

何が言いたいかというと、このゲームで遊ぶと、初対面の人でもすぐに仲良くなれるのだ。

ずっと前に「ゲーム脳」という言葉が流行ったとき、子どもたちが抱えるいろいろな問題――不登校や引きこもり、いじめ、すぐに切れるといったことの原因を「ゲーム」に求めるという風潮ができてしまった。

今は科学的な根拠がないと考えられているけれど、そのときに作られてしまったイメージが、今までずっと尾を引いていると思う。

それはゲームメーカーの人たちも感じているところだと思うから、「テレビの画面に向かってひとりでゲームをしている」というシチュエーションをなくす方向で、新しいゲームがどんどん登場してきた。「人狼」や「ポケモンGO」もそうした背景から生まれてきたゲームなのだと思う。

僕の場合は、友だちと遊ぶための「道具」としてゲームを使っていたけれど、これからの時代はむしろ、新しいコミュニケーションツールとして、ゲームを積極的に使うことを考えてもいいんじゃないかと思う。

ゲームが必要とされる時代になった!?

近年、さまざまな分野で「ゲーミフィケーション(gamification)」という言葉が使われている。「日常生活のさまざまな要素をゲームの形にする」という意味の単語(gamefy)から派生したと言われている言葉だ。

教育現場では、昔からゲームの要素をうまく取り入れていた。問題がわかったらスタンプを押してもらえるとか。知育や学習をテーマにしたゲームソフトもたくさんある。

最近では特に英単語を覚えるゲームが人気だ。スマホの学習アプリを開けば、正解ごとにポイントがたまったり、キャラクターがセリフを話したりといったことを、多くのアプリで取り入れている。

ゲームの要素を取り入れて「学びを楽しくする」ということは、近年ではもう当たり前のことで、それは人生にも通じるところがあると僕は思う。

世の中には楽しいことばかりが待っているわけじゃない。つらくてもやらなくてはいけないことだってたくさんあるだろう。

子どもにとっては、受験勉強がそういうものの筆頭なのかもしれない。大人になったら何をやりたいという明確な目標や目的もないままに、みんながやっているから、あるいは親がやれと言うから、勉強をやり続けないといけない。その到達点として受験はある。

それが嫌で、あるいはその意味がわからなくて、学校に行きたくない子どもたちも絶対にいるはずだ。

でも、もしそこで、ゲームのような楽しいものにできる能力があったとしたら?

つまらなくてしんどい受験勉強を、楽しいものに変えることができる〝魔法の力〟にならないだろうか。

所詮受験なんて点取りゲームなのだから、そこはゲームだと割り切って楽しんでしまえばいい。楽しんで勉強をしているうちに、本当に勉強が好きになる場合だってきっとあるはずだ。

この力は、もちろん社会に出てからもずっとその人を支え続けてくれるんじゃないか。ゲームをうまく活用することで、そうした能力を養うことができるのではないだろうか。そして、そういう能力のある人が、求められる人材になってきているのだと思う。

僕は、時代がゲームの力を求めていると思う。

ーーーーーー

僕の書いた部分とさまざまな分野の専門家4名との対談も収録されています。

茂木健一郎 脳科学者

高濱正伸 花まる学習会 代表

澤田智洋 世界ゆるスポーツ協会 代表理事

池田芳正(池っち店長) スタジオ池っち 代表取締役社長

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頑張って書きました!ぜひ読んでください!

あと、みなさんの体験談も教えて欲しいな。ぜひ #ゲームは人生の役に立つ このタグどんどん使って欲しい!

前作『学校は行かなくてもいい』も引き続きよろしくお願いします!!!

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ABOUT ME
小幡和輝
約10年の不登校を経験後、高校3年で起業。#不登校は不幸じゃない 発起人 メディア出演 『NHK おはよう日本』『フジテレビ バイキング』ほか多数。 著書に『学校は行かなくてもいい』『ゲームは人生の役に立つ。』『子ども稼ぐ力』など 詳しいプロフィールはこちらの記事をご覧ください!