フリースクール

新潟のフリースクールの選び方|タイプ別の特徴と、新潟市の連携協議会という手がかり

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こんにちは、小幡和輝です。

僕は約10年間の不登校を経験しました。当時学んでいたのがフリースクールで、そこで過ごした時間が今の自分をつくったと思っています。その後は定時制高校を経て、国立大学に進学しました。いまはオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」の代表として、これまでに2000人以上の不登校の子どもたちをサポートしてきました。

この記事は2019年に書いたものを、2026年9月に全面的に書き直しています。まず正直にお伝えすると、2019年に紹介していた7か所のうち2か所は、フリースクールではなく学習塾でした。当時の記事の精度が足りていませんでした。申し訳ありません。ほかにも1か所は名称と運営が変わり、2か所は現況が確認できませんでした。

そのかわり、新潟にはとても役に立つ公的な資料があることが分かりました。新潟市が「フリースクール等連携協議会」をつくっていて、加盟している8施設の一覧を公表しています(2026年7月31日現在)。市とフリースクールが定期的に顔を合わせる枠組みがあるということです。長岡市も出席扱いのガイドラインで、対象となる民間施設3つを実名で挙げています。

新潟県・新潟市・長岡市のいずれにも利用料の補助制度は見当たりませんでしたが、こうした連携の枠組みがあることは、施設選びの大きな手がかりになります。

そのうえで、大前提をひとつ。フリースクール選びは「どこがいいか」ではなく「どのタイプがうちの子に合うか」で考えたほうが、うまくいきます。評判のいい場所に入れても、その子がいま必要としているものと違えば続きません。

新潟のフリースクールは、大きく4つのタイプに分かれる

同じ「フリースクール」という名前でも、中でやっていることはかなり違います。おおまかに分けると次の4つです。

学習支援型は、勉強の遅れを取り戻すことに重心があります。個別指導が中心で、進路の相談にも強い。

居場所型は、まず安心して過ごせる場所をつくることを大事にします。何をするかは本人が決める。勉強しない日があってもいい。

体験活動型は、ものづくりや自然のなかでの活動が軸になります。雪国である新潟らしい体験ができる場所もあります。

訪問・オンライン型は、通わずに家で受けられる形です。まだ外に出るのが難しい段階では、これが唯一の入口になることもあります。

タイプに優劣はありません。そして、いま合うタイプと半年後に合うタイプは変わります。最初の一つで決めきらなくていいんです。

タイプ1:居場所型+学習支援|バランスよく見たいなら

フリースクール・ロビオキ(新潟市西区・北区)

新潟市の連携協議会の加盟施設で、今回調べたなかでもっとも情報がはっきりしていた場所です。3拠点あります。本部校の第一教室(フォスタ教室)と第二教室(ミシエ教室)が西区松海が丘、北教室が北区つくし野。

特徴は決まった登校日や時間がなく、自由に通えること。リラックススペースも備えています。学習支援は基礎・応用・自習サポートの3コース。保護者向けのLINEやイベントもあります。

費用の設計が良心的です。入学費33,000円、月謝33,000円(小中同額)。施設使用料・冷暖房費・講習の追加料金はなく、教材費は実費のみと明記されています。雪国では冷暖房費が別途かかる施設もあるので、これは助かります。

出席扱いについては、中学生向けページに「学校との連携を通じて、学習内容や出席日数が内申点に反映されるように対応」と書かれていて、新潟市教育委員会の基準を満たしたうえで、中学校の先生が授業風景を見学してから申請する流れが説明されています。手続きの具体を書いている点に誠実さを感じます。

タイプ2:体験活動型|手を動かすことから始めたいなら

元気カレッジ フリースクールあきは(新潟市秋葉区)

2019年の記事で「フリースクールP&T新潟校」として紹介していた場所は、現在この名前になっています(同じ住所・同じ電話番号で、2023年4月に新しく立ち上げられたフリースクールと説明されています)。新潟市の連携協議会の加盟施設です。

1000坪の敷地とミニ体育館があり、物づくりの体験ができます。少人数制。公式には小学生から中学生とありますが、現在は中学生のみを対象としているとのことです。

出席扱いについては「フリースクールあきはでの活動は在籍校(公立の小中)の出席日数にカウントされます」と明記されています(在籍校校長の認可が必要)。費用は公開されていないため問い合わせが必要です。

自由の学び舎 やすづか学園(上越市安塚区)

上越の豪雪地帯にある全寮制の学び舎です。2019年の記事では「やすづか自由学園」と書いていましたが、正式名称は「自由の学び舎 やすづか学園」でした。

豪雪地ならではの自然体験と音楽活動を柱に、午前中は45分×3限の教科学習をします。対象は小学4年生から中学3年生。

出席扱いについては「当学園での学習や活動の様子を定期的に籍のある学校にお伝えして、登校扱いにしてもらいます」と明記されています。

費用は寮生活が前提で、入学金が中学生20万円・小学生15万円、入寮費10万円、月額は学費(中45,000円・小40,000円)+食費(中40,000円・小35,000円)+寮費15,000円。月10万円前後になります。家庭を離れる選択には勇気がいりますし、費用も大きい。まずは相談から始めてください。

なお公式サイトのお知らせは2021年で更新が止まっているので、電話(025-593-2004)で現況を確認してから動くことをおすすめします。

タイプ3:訪問・オンライン型|まだ外に出るのが難しいなら

今回調べた範囲では、新潟で訪問支援を明示している施設は確認できませんでした。ただし新潟市の連携協議会にはトライ式中等部新潟キャンパスが加盟していて、こちらは全国的に在宅型(教師の自宅訪問)とオンライン型を持っています。中学生なら選択肢に入ります。

クラスジャパン小中学園(オンライン)

冒頭に書いたとおり、僕が代表を務めているサービスです。完全オンラインのフリースクールで、家にいながら参加できます。在籍校で出席扱いになる仕組みを整えていて、これまで2000人以上の子どもをサポートしてきました。

新潟は南北に長く、施設は新潟市と長岡市に集中しています。上越・魚沼・佐渡など通える距離に場所がない地域にお住まいの方、そして冬に通学そのものが負担になる時期には、オンラインという選択肢を持っておくと心強いと思います。

新潟市の「連携協議会」に加盟している8施設

ここが新潟でいちばん役に立つ情報かもしれません。

新潟市は「フリースクール等連携協議会」をつくっていて、加盟施設の一覧を公表しています(2026年7月31日現在)。市と定期的に情報を交わしている施設ということなので、学校との連携についても話が通りやすいはずです。

掲載されているのは次の8か所です。

元気カレッジフリースクール あきは(秋葉区)、フリースクール ロビオキ(西区)、トライ式中等部新潟キャンパス(中央区)、第一学院高等学校新潟キャンパス中等部(中央区)、こどもおとな基地 イロトリドリ(西区)、こころの学習支援室 イロドリ(中央区)、フリースクール サンフライト(西区)、開志中等部 東新潟校(東区)。

この記事で詳しく紹介できたのは前の2つだけですが、新潟市にお住まいなら、まずこの8か所から探すのが確実です。一覧は新潟市のサイトで更新されています。

長岡市にも同様の手がかりがあります。市の「不登校児童生徒の指導要録上の出席扱いに係るガイドライン」(令和8年1月改正)に、対象となる民間施設が3つ実名で挙げられています。学びスペース あうるの森、フリースクール リベルテ、フリースクールマシューながおかです。長岡市にお住まいなら、この3つが出席扱いの前提として認められているということになります。

見学のときに、必ず聞いてほしい5つのこと

ホームページとパンフレットだけでは、その場所の本当のところはわかりません。運営する側になって、余計にそう思うようになりました。見学に行ったら、この5つは必ず聞いてください。

1. 一日の流れを具体的に教えてください

時間割があるのか、来た子が自由に過ごすのか。ここがタイプの違いそのものです。「自由です」と言われたら、実際に昨日はどんな一日だったかまで聞いてみてください。

2. いま何人くらい通っていて、どの学年が多いですか

定員ではなく実際の人数です。中学生の子が行って、来ているのが小学生ばかりだと居づらい。その逆もあります。

3. 冬はどうなりますか

新潟ならではの質問です。大雪の日の扱い、送迎の有無、オンラインへの振り替えができるか。冬を越せるかどうかで、続けられるかが変わります。あわせて冷暖房費が月謝に含まれているかも確認してください。別途請求される施設もあります。

4. 在籍校への報告書は出してもらえますか。どんな内容ですか

出席扱いを考えているなら必須の確認です。新潟市の場合、中学校の先生が授業風景を見学してから申請という流れがあるので、その対応をしてもらえるかも聞いておくとよいと思います。

5. 市の連携協議会に入っていますか

新潟市にお住まいならこれを聞いてください。加盟している施設は市と定期的に情報交換をしているので、学校との話も進めやすいはずです。

そしてもう一つ。必ずお子さん本人を連れて行ってください。親御さんが気に入った場所と、本人が居心地よく感じる場所は、驚くほど一致しません。本人が玄関で足が止まるなら、それは答えです。

新潟の費用について、正直に書きます

新潟県・新潟市・長岡市のいずれにも、民間フリースクールの利用料を補助する制度は見当たりませんでした。新潟市の「学校教育の助成・補助金」のページに載っているのは、就学援助制度、特別支援教育就学奨励制度、市の奨学金制度、入学準備金貸付制度の4つで、フリースクールは対象外です。長岡市の出席扱いガイドラインにも、利用料補助の記載はありません。

隣の長野県には市町村ごとの補助制度があり、群馬県の前橋市には交通費補助があります。それらと比べると、新潟は制度の面ではこれからという段階です。

そのぶん、費用の内訳が明確な施設を選ぶことが現実的な対策になります。ロビオキのように「施設使用料・冷暖房費・講習追加料なし、教材費は実費のみ」と明記している場所なら、あとから予想外の請求が来ることがありません。

また、発達に特性があって受給者証が取れる場合は、放課後等デイサービスという選択肢もあります。費用は世帯年収が約890万円までなら月額上限4,600円、非課税世帯は無料です。補助制度がない地域では、この差はとても大きくなります。

公的な教育支援センター(適応指導教室)も、費用がかからない選択肢です。上越市の「子ども未来サポートCoCoMo」のように、市が運営する支援室があります。まず市町村の教育委員会に問い合わせてみてください。

在籍校で出席扱いにしてもらうには

フリースクールに通った日を、学校の出席として認めてもらえる制度があります。文部科学省が要件を定めていて、最終的には在籍校の校長先生の判断で決まります。

手順はシンプルです。まず、通おうとしているフリースクールに「在籍校への報告書を出してもらえますか」と確認します。次に、在籍校の担任の先生に「この場所に通いたい」と相談します。そのうえで、フリースクールから毎月の活動報告が学校に届く形をつくる。これで校長先生が認めれば、出席として記録されます。

新潟には手順がはっきりしている自治体があります。長岡市は出席扱いのガイドラインを公表していて(令和6年3月策定、令和8年1月改正)、対象施設の要件として「著しい営利目的でなく、入会金、授業料等が明確にされ」ていることを定めています。そして対象となる民間施設3つを実名で挙げています。

新潟市も、中学校の先生が施設を見学してから申請するという流れがあります。ロビオキのサイトにその説明が載っていました。

この記事で紹介したなかでは、ロビオキ、元気カレッジフリースクールあきは、やすづか学園が、出席扱いへの対応を示しています。

ひとつだけ言わせてください。出席日数のために子どもを追い立てないでほしいと思っています。出席扱いはあくまで、その子が安心して次に進むための道具です。目的ではありません。

新潟全域から、もっと網羅的に探したい方へ

この記事で詳しく紹介したのは3か所ですが、前述のとおり新潟市の連携協議会には8施設、長岡市のガイドラインには3施設が挙げられています。まずそちらをご覧ください。お住まいの市で探したい方は、明光フリースクール公式メディアの新潟県のフリースクールと補助金一覧もご覧ください。市区町村ごとに整理されています。

最後に

僕が不登校だったころ、親は相当悩んだと思います。でも最終的に「行かなくていい」と言ってくれました。あの一言がなかったら、今の僕はいません。

学校に行かない選択が、その子の可能性を狭めていいはずがありません。学ぶ場所は、学校以外にもあります。フリースクールはその一つです。

今回、新潟市が市とフリースクールの協議会をつくっていることを知りました。行政と民間が同じテーブルにつく。これはとても大事なことだと思います。制度としての補助はまだなくても、こうした土台があるところから変わっていくはずです。

そして繰り返しますが、最初に選んだ場所が合わなくても、変えていいんです。合わなかったのは、その子のせいでも、その場所のせいでもありません。ただ、まだ出会えていないだけです。

この記事が、その出会いの手がかりになればうれしいです。

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僕自身も中学生までの10年間、不登校でした。しかし、その後は大学まで進学し、現在は会社の代表を務めています。

その経験を経て言えるのは「不登校は悪いことではない」ということ。行きたくない子を無理やり学校へ行かせるのも、良くありません。

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ABOUT ME
小幡和輝
1994 年、和歌山県生まれ。10年の不登校を経験。不登校当時はフリースクールで学び、その後18 歳で起業。SNS を活用したマーケティングを専門とし、東京2020 オリンピック・パラリンピックでは総フォロワー1000万人以上の公式SNSアカウントを運用。 不登校への偏見を払拭し、不登校になっても取り残されない社会を目指し不登校の専門家として活動。数百回の講演活動やオンラインフリースクール『クラスジャパン小中学園』の代表として、これまでに1500人以上の不登校生徒をサポート。 テレビのコメンテーターなどメディア出演多数。著書に学校は行かなくてもいい 親子で読みたい「正しい不登校のやり方」など。ワタナベエンターテイメント文化人部門所属。